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ブクハンvol.4アフターレポート

仙台に暮らす本好きの『まちのひと』である私たちが企画した小さな2日間のブックイベント、ブックハンターセンダイ。

たくさんの方に遊びに来ていただきました。

宮城に住まう色々な『本』つながりのみなさん、県外から足を運んでくださったみなさん、どうもありがとうございました。

また、直接会場にはお越しになれない方も、TwitterのTLを通して応援していただいり、ご覧くださって、たいへんありがとうございました。

 

当日は、某イーロンさんの影響なのか貧弱スマホがあれなのか、Twitterが非常に不安定で固まる落ちるを繰り返しでしたので、Twitterでお伝えしきれなかった部分など、アフターレポートとして記録しお伝えできればと思います。

 

また、今回出展いただいた『月食堂』の聖河リョウさんから、ばっちりなカメラで撮影したお写真をブクハンサイトで使用してOK!と許可をいただきまして、貧弱スマホ撮影画像のほか、聖河さんのきれいな画像も掲載しています。どうぞ目を凝らしてご覧ください。
(聖河リョウさんによるブクハンレポートはこちら

 

それではよろしくお願いしますー。

12月、くもりが多くなる時期ですが、今回は晴れ!
雨も雪も降らず、湿気嫌いな本や紙ものには嬉しい青空でした。

手指消毒をして、会場マップや『せんだいえきひがしルートマップ』や特典バッチを受け取って、入り口をはいると……

ずらり! ずらりです。


インディーズブックバザール

インディーズブックバザールでは、26名の作り手による60タイトルの本を展示販売しました。

長編歴史小説、レシピブック、ホラー、詩集、アートブック、文芸小説、手製本、写真集……

バラエティーに富んだ本が並びました。

本の持つ、物質としてのエネルギーが満ち満ちていました。

 作品を紹介するポスターやポップも遊びにきてくださった方をしずかに熱くお迎え。

ご来場いただいたみなさん、ゆっくりじっくり、本を開いてご覧くださっていました。

(「いやー、本をつくるひとの熱量がすごいね」と熱に当てられる方も)

今回初のこころみは、『宝栞』というコミュニケーションツールです。

委託販売という形態の上で、作り手さんとご来場の方がなんらかのつながる手段があったらいいなあということで、やってみました。

見本品に『宝栞』というスリップをはさんでおきまして、見本を読んだ方が「いいな」と感じたらシールを貼ってもらうというもの。

ふらっと立ち寄ってみた町の方にも気軽にお楽しみいただけたかなと思います。

作り手さんにも、なにかしら得るものがあったらいいなと思っています。

いかがでしたでしょう。

[出展者のみなさま](順不同・敬称略)

志津・かみま・川原希心・早藤尚・猫宮ゆり・梅鉢サヨコ・三題噺トレーニング・なな・インドの仕立て屋さん・八束・黒鉦サクヤ・鹿紙路・幻ノ月音・かくらこう・へにゃらぽっちぽー・雲形ひじき・うさうらら・こうげつしずり・山いい奈・せん・イヌノフグリ・熊野・Marktbach・さーこ・f3hito・魔術書工房


宮城在住の作り手による直販の小部屋

もともとブックハンターセンダイは、直接作り手さんがお店を広げるイベントでした。

疫病の影響のため、2020年はウェブ開催・2021年は委託販売の形をとりましたが、直に作り手と読み手の交流を図りたい思いは捨てきれず、宮城県内在住の方に限って、直接出展の場を設けることにしました。

↑ mari さんの展示。製本に取り憑かれた作り手さん。ご自身が栽培したトロロアオイ(和紙の紙漉きに必要な植物。楮の繊維を分散させ、簀の上で拡散させる「ねり」)の実を配るなど、製本や紙を朗らかに楽しんでらっしゃるご様子にこちらも楽しくなります。

ご自身が製本した本のほか、北海道で活動されている方々の作品も展示してくださり、ミニ北海道フェアがお得でした。

↑ 月食堂 聖河リョウさんの展示。ドールと星と物語。

「まさか」を何度も思いました。

まさか、2日開催で設営を変えるなんて!(3日は白の世界、4日は黒の世界でした)

まさか、ブクハン特性バッチを世界観に組み入れたフリーペーパーを作ってくれるなんて! しかも、その日限りの日替わりフリーペーパーだなんて! 3日の夜中に、3日の様子を踏まえた上での4日のフリーペーパーを作るなんて!

月食堂さんの世界を見るために2日間お越しの方もいらっしゃいました。

 直販の小部屋からは和やかなやりとりの声が聞こえていました。

つくること、それを手にすること、その交流からまた生まれる何か。

そういうものがあったらいいなあと願っています。


ブクハン図書室

ブクハン図書室は『本を好きな人たちでつくる架空の図書室』がコンセプトの小さな展示です。

所蔵するのは、本の情報を記した書誌情報カード。

2020年のコロナ禍、リアルイベントが中止となった影響でウェブ企画として始まり、今年で3回目。昨年につづき、ウェブにて『おすすめの本』についての情報を募集しました。それをもとに書誌情報カードの画像をつくり、TwitterとInstagramに掲載しました。

また、印刷したものを会場に展示しました。

商業単行本・同人誌・zineなど、たくさんの情報をお寄せいただきました。

インディーズブックバザールに参加の作品を、その作り手さんにも内緒のうちに他の方が推して紹介されていたことも印象深いです。この企画を通して、作り手と読み手の交流が形になったようで嬉しいことでした。

 


フリーペーパーコーナー

インディーズブックバザールに参加いただいた方からフリーペーパーを送っていただきました。さまざまに工夫されたペーパーがたくさん!

物語を試し読みできたり、ショートストーリーを楽しめたり、凝った形のものだったり、すてきな写真とカレンダーというものもありました。

 

ブクハンのなかで町歩きに詳しいメンバーがつくった『仙台えきひがしルートマップ』も、会場であるギャラリーチフリグリを含む宮城野の情報がたっぷりで、ご好評をいただきました。実際にマップを手にして町を歩いていただけたら幸いです。

 

また、吉祥寺にある文芸同人誌のシェア型本屋さんである『招文堂』さんと、紙の本や紙もののオンライン即売会イベントである『紙本祭』さんのチラシもお預かりして置かせていただきました。リアルとオンライン、ふたつのシーンでとてもおもしろい企画だと思います。
インディーズブックに興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね。


ありがとうございました

ギャラリーチフリグリさんをお借りして開催することが2回目となり、去年来ていただいた方が今年も遊びにいらしてくれたり、ブックハンターセンダイがイベントとして少し定着してきたかな……と思いました。生乾きのフエキ糊くらいの感じで。

ハプニングがなかったかといえばあったのですが、総じて、とても恵まれた日々でした。

チラシの配布にたくさんの方が協力してくださり。

まずまずのお天気に恵まれ。

搬入のお手伝いをお願いしていたTさんは、結局搬出までお手伝いしてくださり、大人の部活ブクハン部の顧問の先生のようでした。

ギャラリーお向かいの水玉カフェさんのお客さんが会場を見ていってくれたり。

2018年にブクハンを始めようと思った時に相談に乗ってくれた方がいらしてくれたり。

遠くの出展者さんが遊びに来てくださったり。

ウェブで見守ってくださっている方々の声にもとても励まされました。

ありがとうございました。

 

社会の状況によって、運営メンバーの生活状況によって、イベントの形態はどうなるかわかりませんが、来年も何かしらをできたらと思います。

作る人と読む人をつなぐこと。交流の生まれる場であること。

小さな暮らしのなかに、小さな楽しみの火を持ち続けること。

そんなような何かを、大きなことは決してできませんが、何かをつづけていけたらと思っています。

その際は、お見守りくださいませ。どうぞよろしくお願いいたします。

[チラシ配布にご協力いただき、ありがとうございました](順不同・敬称略)

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